歯ぎしり

 私の息子が一時期、歯ぎしりをしていたことがあります。3歳半くらいの頃で、2週間に1回くらいの割合ですが、かなり激しくすることもありました。
 そこで口腔内をよく観察してみると、上下、前後、左右に歯列弓が拡大しているのが分かりました。

 よく遊び、よく噛み、よく眠るという子どもの3原則から見ると「遊ぶ」「眠る」はよくできていたものの、よく噛むという点では日常においてやや物足りなさを感じます。その噛むという運動不足が夜中に歯ぎしりとして現れているのでしょうか。
 確かに噛むことを怠け続けると一本一本の歯牙がそれぞれ好き勝手な動きを取るようになり、調和が保てなくなって次第に噛めなくなってしまいます。

 それとも歯列弓が拡大するにあたって上下の歯牙の接触点を確保するために歯ぎしりをしているのかもしれません。噛むことによって上下の接触点同士の力学的な力の方向は、歯列弓を拡大させる方向に働きます。歯列弓が拡大されていくということは、必然的に脳頭蓋へのボリュームアップにもつながります。

 もちろん全身に生じた心身のゆがみを歯ぎしりという形で自己補正しているということは、周知の事実ですが、正常な歯ぎしりなのか、異常なものなのかを判断することは私たち歯科医師の大切な任務です。

カウンセリングをおこなっております

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